- Q
- 硬質ウレタンフォームは何が優れているの?
プラスチックフォームの中で最も優れた断熱性能を示しています。
硬質ウレタンフォームは独立した気泡の中に熱伝導率が極めて低いガスを閉じ込めているため、他のプラスチックフォームや無機系断熱材に比べて、少ない厚みで優れた断熱性能が得られます。
断熱材の名称 | 種類 | 熱伝導率【W/(m.K)】 | 関連JIS |
---|---|---|---|
建築物断熱用吹付け 硬質ウレタンフォーム |
A種1 | 0.032 | JIS A9526 |
B種1 | 0.022 | ||
グラスウール | 16kg | 0.045 | JIS A9504 |
ロックウール | 0.038 |
- Q
- 施工上の利点は?
施工時に発泡するので、隙間のない連続した断熱層を作ることができます。
また自己接着性がある為、複雑な構造物に対しても隙間なく施工できます。
- Q
- 硬質ウレタンフォームの使用可能温度は?
-70℃~100℃位。
原料の配合や補強材を使用するなど施工方法によりー200℃~+150℃位までの使用が可能となります。
- Q
- 硬質ウレタンフォームは何にでも接着できるの?
硬質ウレタンフォームには、他の断熱材料にはない自己接着性という優れた特徴がありますので接着剤を使わなくても、金属・合板・コンクリート等の対象物面に直接発泡することにより、対象物に強く接着した断熱層をつくることができます。
- Q
- 硬質ウレタンフォームに対して水分・水蒸気の影響は?
硬質ウレタンフォームは独立気泡構造のため、水や水蒸気の侵入に対する抵抗は強いと言えます。一般的な住宅・事務所ビル等のような日常生活での使用の場合、水蒸気侵入による熱伝導率への影響は心配しなくてもよいと考えられます。
- Q
- 硬質ウレタンフォームに対して酸・アルカリ・有機溶剤の影響は?
硬質ウレタンフォームは耐薬品に優れているため、濃い酸及び一部の溶剤を除いては、ほとんど侵されることはありません。
物質 | 安定度 | 物質 | 安定度 |
---|---|---|---|
海水 | 安定 | MEK | 膨潤 |
石鹸水 | 安定 | アセトン | 膨潤 |
ベンゼン | 安定 | 酢酸エチル | 膨潤 |
トルエン | 安定 | スチレンモノマー | 膨潤 |
キシレン | 安定 | 濃硫酸 | 溶解 |
ガソリン | 安定 | 濃硝酸 | 溶解 |
灯油 | 安定 | 濃塩酸 | 膨潤 |
塩化メチレン | 膨潤 | 濃苛性ソーダ | 安定 |
アルコール類 | 膨潤 | 植物油 | 安定 |
四塩化炭素 | 膨潤 | 動物油 | 安定 |
- Q
- 硬質ウレタンフォームの耐久性はどの程度ですか?
硬質ウレタンフォーム耐久性は、使用条件によって大きく左右されますので一概には答えられませんが、住宅の断熱、冷凍冷蔵庫倉庫等に使用されている硬質ウレタンフォームは既に30年を超えてまだ使用されている例もあります。直接日光や雨が長時間当たると早く劣化しますが、断熱材としての通常の施工であればこのようなことはありませんので、長期間にわたって使用することが出来ます。
- Q
- 難燃性硬質ウレタンフォームは何が違うの?
難燃性硬質ウレタンフォームといわれるものは、用途に応じた燃焼試験を行い、難燃性と判定されたフォームのことを指します。
JIS A 1321の難燃3級試験・発熱性試験(難燃材料試験)に所定の試験体で合格するものを「難燃性を有する吹付け硬質ウレタンフォーム」と称しています。
一般的に結露防止の現場吹付には「難燃性を有する吹付け硬質ウレタンフォーム」が使用されていますが、火源によっては燃焼しますので火気厳禁等の留意が必要です。
硬質ウレタンフォームの難燃性はJIS A 9511・9526・1321などで規定された試験によって評価されますが、これらの試験は一定の条件下の元で燃焼性の比較をしているため、必ずしも実際の火災時の危険性を反映したものではありません。
従って、これらの試験に合格したものであっても他製品同様に火気に対する注意は怠らないようにしてください。
- Q
- ホルムアルデヒドなどの有害物質は含まれていないの?
硬質ウレタンフォームは、「ホルムアルデヒド発散建築材料」に該当致しません。 従いまして、硬質ウレタンフォームは、「シックハウス問題」に関わる使用面積の制限を受けない建築材料として使用することが出来ます。
- Q
- 断熱発泡ウレタンは燃えないの?
非常に燃えにくい材料です。
自己消化性能があるので紙のように火がついて一気に燃え広がったりすることはありません。火をあてると、火のあたっている部分はどんどん炭化していきますが、火を離すと直ちに火は消えてしまいます。 また外部のサイディングと室内側のプラスターボードに挟まれた状態では防火認定も取っています。
- Q
- 結露の問題
結露は壁内の隙間が原因で起こります。
冬季の結露は室内の暖かい空気が壁の中に入り込み壁の中の隙間を通って外気の冷えた空気と触れ合う事で水分化し、結露が発生します。断熱発泡ウレタンは吹付けによる施工の為、隙間がほとんど無く断熱欠損を起こさないので心配ありません。
- Q
- ホルムアルデヒドなどの有害物質は含まれていないの?
硬質ウレタンフォームは、「ホルムアルデヒド発散建築材料」に該当致しません。従いまして、硬質ウレタンフォームは、「シックハウス問題」に関わる使用面積の制限を受けない建築材料として 使用することが出来ます。
- Q
- ウレタン断熱材はいつ頃からできたの?
50年程前からあります。マンション等で使われるフロンガスの発泡ウレタンのものから始まり、現在普及している水発泡のウレタン断熱材は15年程の歴史です。
お問い合わせ
担当:小川裕二・河原国博
小川商事株式会社
〒612-8388 京都市伏見区北寝小屋町5
【工事部】
・ ウレタン吹付工事の材料販売・工事請負
・ その他内装仕上工事
現場での打ち合わせから、施工のアドバイスまでお気軽に相談ください。